最新ニュース&トピックス

この夏はモンゴルへ!第5回世界遺産コンサートinモンゴル カラコルムに決定

お待たせいたしました(^O^)
「第5回世界遺産コンサートinモンゴル」に決定しました
   日にち 2011年8月9、10日
   場所  モンゴル・カラコルム(現ハラホリン)
   詳細  近日WEBにて発表 http://www.whcon.jp/
   

 実は、昨年夏から準備を進めていました。
 今日こうして発表できることをとっても嬉しく思います。
 今年の夏休みはモンゴルの草原でお楽しみ下さい。
 これから、ブログでも下見に行った際の模様や現地の情報などドンドンUPしていきますので
 覗いてみて下さい。
 先ずはロケハン道中①です 現地リポートは 《NPO法人世界遺産コンサート専務理事 平山 幸男》

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●

2010年7月、初めてモンゴルを訪問した。

日本人が抱く印象のモンゴルは、英雄チンギス・ハーンから大草原を想像することであろう。
チンギス・ハーンは、ユーラシア大陸を征服した遊牧民の大英雄であり、その子孫であるフビライ・ハーンの時代には、日本に侵略もした。
そんな歴史を持つモンゴルとは、どんな国なのか?

モンゴルから、世界遺産コンサートを企画して欲しいとの要請が届いた。大草原でのコンサートである。
どんなコンサートになるのか? どんな会場か? モンゴルの音楽は?
そんな期待を胸に成田空港を旅立った。

7月17日(土)
13時30分、モンゴル航空502便で成田を出発。飛行時間は約5時間。快適な旅である。
CAにトルコ人が多いのはどういう経緯か? CAに質問することを躊躇いつつウランバートルに向かう。
17時40分、チンギス・ハーン空港に到着。入国手続きを終え市内へ向かう。空気が乾いている。酷暑の東京から来た体が喜んでいるようだ。
市内へは約40分。日差しが眩しい。車窓からの風景は雑然としているが、行きかう人たちにどこか懐かしさを感じる。
宿泊するケンピンスキ・ハーンパレスは、落ち着きのある高級ホテルである。

image-10805336407-11066815313.jpg

7月18日(日)
朝食後、街を散策する。日曜日のせいか人通りが少ない。
街の看板はロシア語が多い。「モンゴル人民共和国(社会主義国)」時代、中国よりもソビエトと近い関係にあったという。
歩道のアスファルトが所々剥がれていて、注意しながら歩く。
着いた翌朝の散策で心もとないが、モンゴルに来たという実感は味わえる。

image-10805336407-11066919262.jpg

9時出発。ウランバートルから西へ5時間。コンサート会場となる世界遺産「カラコルム」へと向かう。4WDの旅である。
30~40分も走ると、そこはもう草原。「モンゴルだなあ...。」と単純に感慨がわく。緑の草原にビーズが撒かれたかのようなに、白いゲルと馬や羊の群れが点在する。
モンゴル政府は、都市部の住宅政策で、アパート居住を奨励しているが、市民はゲルでの生活を捨て切れず中々定着しないという。土地所有という慣習のないモンゴル人にとっては、移動しながら最適な場所を選び、ゲルを組み立て生活する自由を捨てがたいようだ。分からないではない草原の風景である。

道路は良い。舗装された道が一直線に伸びたり、大きく曲線を描いたりと、飽きることはない。
2時間も経つと家一つない大草原である。
道程の半分も来たところで、草原の中に車を乗り入れしばし休息。濃いコーヒーを飲みながら、草原の匂いを満喫する。草原には大きなバッタが群れている。中国ではバッタを煎じて肝臓の薬にするそうだが、モンゴルではどうであろう。
「冬に来ませんか?冬はいいです。真っ白な世界です。モンゴル人は冬も大好きです。」
日本から同行してくれたアリウナさん(JUULCHINモンゴル旅行ジャパンが、草原を眺めながら、うっとりと話す。
「私はモンゴルの冬が好きです。零下20度ですけど...。」

小さな食堂に着いた。3時間も走ったろうか?
9時にウランバートルを出発し、昼になったころに食堂が出現する。旅人の行程に合わせて、食堂を設けているわけでもないだろうが...。うまくできている。
先客はフランスからという旅行者。10日間かけてモンゴルの草原や砂漠を巡るという。うらやましい旅である。昼食はジンギスカン鍋であった。本場モンゴルのジンギスカン鍋は格別と、勝手に納得しながら食いはじめる。

食堂を出発、4WDはさらに西へ向かう。
「馬乳酒を飲んでみますか?今が季節(旬)です。」
アリウナさんの誘いで道を外れ、一軒のゲルに立ち寄る。

image-10805336407-11066815664.jpg

ゲルの住人は3人家族である。初めてトライする馬乳酒。酸味があり酒というよりは、濃いヨーグルトといった感じだ。うまいという気はしないが、つい飲んでしまう。結局どんぶり一杯を飲み干してしまった。カラコルムに着いたころには腹がごろごろ鳴り始めたが、悪性の下痢ではないらしい。モンゴル人も飲みはじめる初期には必ず起こる症状で、排泄しながら胃腸を洗う効果があるという。また癖になるらしく、翌日も飲みたくなった。

さらに西へ。突然草原が途絶え、砂丘に出た。「バヤン・ゴビ」という。ラクダがいる。観光用だろうか。乗れと勧めるがどうも乗る気にはなれない。休憩をとり出発する。
カラコルムまでは1時間。ドライバーさんには申し訳ないが、車窓からの草原が眠気を誘う。

15時過ぎ、世界遺産「カラコルム」に到着。まずは丘に登り全景を眺望する。
世界遺産の正式名称は、「オルホン渓谷の文化的景観」という。
2004年に世界文化遺産に登録された。

モンゴル高原を流れるオルホン川流域の広大な牧草地には、6~7世紀の考古遺跡、8~9世紀のウィグル王国の都カラ・バルガスンの遺跡、13世紀にチンギス・ハーンが築いたカラコルムの遺跡などが残っており、自然と調和のなかで営まれてきた遊牧生活の歴史を、今に伝えている。
(NPO法人世界遺産アカデミー監修 世界遺産検定公式テキストブックより)

絶景である。唯の自然ではない。1500年以前から、人々が営み育んできた自然景観である。
8~9世紀にこの地を都とした「ウィグル王国」は、トルコ系の遊牧民が築いた王国であるという。人と人との繋がりは、大陸のなかで行き来し、今日まで続いているという感慨が湧く景観である。
この地で「第5回世界遺産コンサート」を開催する。
この素晴らしい景観に融合するコンサートが、果たしてできるのか...。
期待と不安が入り混じる中で、この景観を眺めている。
image-10805336407-11066816497.jpg

大草原の中に突然現れる巨大な城壁。
「推薦するコンサート会場です。」
アリウナさんが指さす方向に、城壁のような白い囲いが見える。「エルデネ・ゾー寺院といいます。
モンゴルで最も古いチベット仏教のお寺の一つです。モンゴルではチベット仏教徒が多いです。」
エルデネ・ゾー寺院を囲う外壁は、仏塔が林立し壮観である。仏塔がなければ城壁と言っても過言ではない。16世紀に宮殿の資材を利用して建造されたという。

image-10805336407-11066916745.jpg

西門から参道がまっすぐ伸び、左に寺院がある。角には大きな亀が鎮座している。
チベット仏教の守護神であろうか...。
参道の右奥には、巨大な仏塔が威圧するように聳えている。ソボルガン塔といい、堕落した僧侶たちを戒めるものといわれる。

寺院本殿は三棟から成っている。推薦のコンサート会場である。
ステージは? 鑑賞席400は取れるか?ディレクターである坪倉氏が、目測しながら歩きはじめている。
アリウナさんたちが、今宵、この場所で馬頭琴演奏を手配してくれていた。

image-10805336407-11066816824.jpg

宿泊施設は「ドリームランド」という。
森の中の施設は、ホテル棟、ダイニング棟、浴場棟、トイレ棟、そしてゲルのエリアと充実している。浴場には日本式浴槽やロシアンサウナが設備され申し分ない。我々はゲルに宿泊する。
ゲル内は、床にリノリウムが敷かれ、中央に薪ストーブが、壁際にベッドが4つ置かれている。遊牧民の生活を疑似体験できると、ちょっと興奮する。
静かである。施設の隣には「オルホン川」が流れている。

夕食後、再びエルデネ・ゾー寺院に向かう。草原は鮮やかな夕焼けに染まっていた。
西門前で、馬頭琴を抱えた二人の民族衣装の青年が迎えてくれ、一緒に寺院を歩いた。
境内に灯りはないが、星明かりで歩くのに支障はない。
本殿前に着くと、係の人が本殿を照らしてくれた。弱いが照明が常設されているらしい、三棟の本殿が薄暗闇に浮き出る。幻想的な光景である。

image-10805336407-11066839817.jpg

真中の本殿前で馬頭琴が奏でられ、透き通る歌声が我々を包んだ。ホーミーという。
ホーミーは、日本民謡の追分や馬子唄のルーツといわれている。
草原を吹く風のような...。オオカミの遠吠えのような...。仔馬が啼いているような...。もの悲しくも心に響く音色である。
コンサートで東儀秀樹氏の篳篥の音色と融け合い、草原に何を語るか...。
1500年前の星も風も、今と変わらない...。
コンサートを連想させる、馬頭琴とホーミーの音である。

7月19日(月)
明け方、薪の燻ぶる匂いで目覚めた。懐かしい煙の匂いである。
若い女性従業員がストーブに薪をくべている。「オハヨウゴザイマス」、はにかむような表情が初々しい。
昨夜はよく眠れた。ゲルの下部が細く開いており、そこから、エアコンのそれとは違う自然の冷気が入ってきていたからか...。

散歩にでた。雨が降ったのか、縦長な虹がでている。清々しい朝である。
ホテル棟、ダイニング棟などを経ながら小道を歩く。左側にはオルホン川が流れ、川向うに馬が群れている。朝に放牧された馬であろうか、ゆったりと草を食んでいる。
幾百年も変わらないモンゴルの風景。モンゴル人の血を受け継いでいれば、
誰もが懐かしむ情景か。

image-10805336407-11066919261.jpg

朝食を早めに済ませ、再びエルデネ・ゾー寺院へ。
坪倉氏がステージや客席の図面を起こすため、寺院内を隅々まで計測する。
日本からその為のメジャーを持参している。その間にできるだけ多く写真を撮っておきたい。

エルデネ・ゾー寺院のロケハンを終え、カラコルム周辺を巡る。
遺跡についてもっと知識を積んでおけばよかったと後悔しつつ、まずは「カラ・バルガスン遺跡」へと、大草原を疾走する。
日本から持参した世界遺産コンサートのテーマ曲「名もなき者たち」のCDをかけてもらった。
「この草原にぴったりの曲ですね...。」
アリウナさんが感動気味に言う。
旋律も篳篥の音色も、確かに草原に溶け込むようだ。いつしか口ずさんでいた。


世界遺産コンサートテーマ曲
「名もなき者たちへ」
                            
嗚呼 星よ 嗚呼 永久へ
彷徨う影たちを 導きたまえ
嗚呼 風よ 嗚呼 高く
名もなき者たちの 夢遥か

古に築かれし
夢の跡 なをそこに
眠りつく 時を越え
訪れ待つ 目覚めのとき
たけき地に そびえる姿
蘇る しじまの声

嗚呼 星よ 嗚呼 永久へ
彷徨う影たちを 導きたまえ
嗚呼 風よ 嗚呼 高く
 名もなき者たちの 夢遥か
明日を行く者たちの 夢遥か

image-10805336407-11066919263.jpg

image-10774975059-10996171566.jpg

「カラ・バルガスン遺跡」の次は、やはりトルコ系民族が築いた「トゥリグ帝国」の宮殿跡遺跡を訪ねる。「ホゥショ・ツァィダム」という。
この遺跡は、王国最後のハーンを語った碑が発掘されたことを記し、トルコ共和国が周辺の道路を含めて博物館を建設中という。かなり大がかりな事業と感心した。
カラコルムにはモンゴル帝国の遺跡だけでなく、それ以前、モンゴルとトルコの民族がユーラシア大陸の中で行き来していた証拠となる遺跡が多くあるという。
昨秋トルコで世界遺産コンサートを開催したが、何か因縁を感じる。

帰路ウランバートルへ。
車窓はどこまでも大草原である。車内には「名もなき者たち」が流れている。
いつしか眠ってしまった。今頃、日本はさぞ暑いだろうな...と同情しつつ...。
心地よい昼寝である。

7月20日(火)
午後、モリソン馬頭琴楽団のCEO・T氏と面会する。
「世界遺産コンサート・モンゴル/カラコルム」の開催実現を熱望し、その為には協力を惜しまないとの、心強いコメントをいただいた。

在モンゴル日本大使館書記官・A氏と面会する。好青年といった印象である。
翌々2012年は、「日本・モンゴル国交樹立40周年」であり、2011年に開催するのであれば、それを記念するプレコンサートとして開催して欲しいとの提案をいただいた。心強い。

7月21日(水)
6時55分、モンゴル航空501便でウランバートルを発つ。
機中で、コンサートの構想に思いを巡らす。
カラコルムでの開催予定は、2011年夏である。
第5回目の世界遺産コンサートになる。
また新しい感動が生まれるであろう。
(12時30分 成田到着)

まずは東儀さんに報告しよう。

世界遺産コンサート倶楽部の会員になりませんか?

賛助会員/正会員皆様には、鑑賞券のご優待をはじめとするさまざまな特典がございます。
さらに今ならご入会特典として2008年~2014年の世界遺産コンサートを収録したDVD(非売品)を1本プレゼント中!
会員について詳しくはこちら»