イベントレポート

第2回世界遺産コンサート
東儀秀樹 遥かなる音楽の旅路
~儒教の教えを今に伝える世界遺産にて~

文化の黄金時代に残された“孝”の精神
ふたつの国の絆を深めた心のふるさと

「第2回世界遺産コンサート」は、首都南部の国防要塞として造営(1975~1979年)された韓国 京畿道・水原華城での開催でした。
ここは520年におよぶ李氏朝鮮時代にあって、文化の黄金時代を築いた22代国主世祖(チョン・ジョ)の命により建造されました。そして何よりこの場所には、不遇の死を余儀なくされた父への深い思慕が込められているといわれ、儒教を国是とする韓国国民にとり、“孝”の精神を象徴する建造物として今に伝えられています。世祖は「朝鮮王朝史上最も愛された、最も過酷な王の物語」としてNHK BS2で放映された韓国ドラマ「イ・サン」のことです。

さて出演は当代きっての横笛の名手韓国無形文化財の李生剛(イ・センガン)さんをメインに、韓国伝統音楽を代表する演奏家そして舞踏家の皆さんです。
コンサートは東儀さんの即興演奏からスタートです。子供舞踊団「ハナム・ジン舞踊ACADEMY」による微笑ましい伝統舞踊が、要所要所で彩を添えます。韓国の伝統楽器の中でもよく知られる弦楽器伽耶琴と鉄絃琴の演奏では第一人者の林 景珠(イム・キョンジュ) さんの哀愁溢れる調べ。

準人間文化財の舞踊家、丁明淑(チョン・ミョンスク)さんによる巫俗(ふぞく)儀式から派生したといわれる「サルプリ舞」など、お隣の国なれど滅多にお目にかかることのできない、第一級の演者によるパフォーマンスの数々を堪能しました。

東儀さんのコーナーでは、「越天楽幻想曲」に始まり「聖家族」までの6曲が熱演され、多くの地元の方々の心を打つ素晴らしい演奏でした。

そして圧巻は何といっても、東儀さんと李さんとによるコラボレーション。曲は童謡「ふるさと」です。
韓国と日本、音楽があらためてふたつの国の絆を深めてくれた、そんな感慨深い宵でした。

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開催日程:
2009年(平成21年)3月21日(土)
実施会場:
京畿道 水原華城(2001年世界遺産登録)行宮内維與宅特設ステージ
出演:
日本側/東儀秀樹(雅楽師、音楽家)、東儀九十九、東儀雅美
韓国側/李生剛(横笛)、林景珠(伽耶箏)、李寬雄(牙箏)、金茂景(奚琴)
李廣訓(銅鑼)、許鳳珠(長鼓奏者)、丁明淑(サルプリ舞)
ハナム・ジン舞踊ACADEMY  ほか
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