イベントレポート

第3回世界遺産コンサート
東儀秀樹 遥かなる音楽の旅路
~グエン朝宮廷楽師たちとの出会い~

ベトナム最後の王朝に思いを馳せ
雅楽“ががく”と“ニャーニャック”が響きあう夜

3回目を迎える「世界遺産コンサート 東儀秀樹 遥かなる音楽の旅路」は、ベトナム最後の王朝グエン朝(1802~1945)の都がおかれた古都フエのグエン王宮遺跡を訪れました。

今回のコンサートの目玉は、現存する最古のオーケストラである日本の「雅楽」と世界無形文化遺産でベトナムの伝統王宮管絃楽「ニャーニャック」との出会いです。

中国文化は周辺の国々へ多くの影響を与えてきましたが、その中でも日本、韓国そしてベトナムではそれぞれ独自の宮廷音楽である“雅楽”が形成されました。
同じ漢字文化圏に属するこれら3国では“雅楽”と表記され、中国唐代に日本へ伝えられた“雅楽”は“ががく”、中国宋代に韓国に入った“雅楽”は“アアク”、そして中国明代にベトナムが受け入れた“雅楽”は“ニャーニャック”と呼ばれます。つまりこれら“雅楽”は中国を源流とする姉妹関係にあります。
今回はこのベトナムの姉妹管絃楽との出会いに現代日本の弦楽アンサンブルが加わりました。

コンサートは恒例となった東儀さんの即興演奏からはじまります。
コンサートの随所で歌われる「カ・フエ」。この街を流れるフォン河をゆったりと航行する船の中で歌われる“舟歌”がベースとなっています。

フエ遺跡保存センター宮廷音楽合奏団の演奏は「雅楽」とはいえ、日本の「雅楽」とは全く趣を異にするものですが、王朝の栄華と衰亡の歴史が交差するかのような独特の響きが心に迫ります。

日本からのゲストは東京ニューシティ管弦楽団弦楽アンサンブルの皆さまです。
田久保裕一氏の指揮によりモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」をはじめバッハ、グリークの代表作が演奏されました。

東儀さんのコーナーでは「海と陸を駆けて」をはじめオリジナルの5曲が披露されました。
そしてこのコンサートでは東儀さん作曲の「世界遺産コンサートのテーマ」がはじめて発表されました。
同時にこの曲は雅楽、ニャーニャックそして弦楽アンサンブルの出演者全員により演奏され、世界遺産コンサートのテーマ「音楽による異文化間のつながり」を見事に実践したものでありました。

Movieを見る
開催日程:
2009年(平成21年)7月17日(金)
実施会場:
ベトナム社会主義共和国 フエ市「グエン(阮)朝王宮 太和殿」特設会場
(1993年世界遺産登録)
出演:
日本側/東儀秀樹(雅楽師、音楽家)、東儀九十九、東儀雅美
東京ニューシティ管弦楽団弦楽アンサンブル
ベトナム側/フエ遺跡保存センター宮廷音楽合奏団 宮廷舞踊団 ほか
世界遺産コンサート倶楽部の会員になりませんか?

賛助会員/正会員皆様には、鑑賞券のご優待をはじめとするさまざまな特典がございます。
さらに今ならご入会特典として2008年~2014年の世界遺産コンサートを収録したDVD(非売品)を1本プレゼント中!
会員について詳しくはこちら»