イベントレポート

第5回世界遺産コンサート part-2 京都・東寺 東日本大震災教育復興支援
~届けよう!明るい未来を信じる思い~

子供たちの“ふるさと”復興のため
東寺から想いを込めて

追悼セレモニー

2日目も同じく開演に先立ち、東日本大震災で被災された方々へ「追悼セレモニー」が行われました。ステージにはお香が添えられます。その香炉を声明衆とともにセレモニーにご参加され、ステージへ運ばれたのが若手狂言師の茂山宗彦、茂山逸平ご兄弟です。
尚、二日間の公演を通じて会場では、創業宝永2年 約300年の歴史をもつ香老舗「松栄堂」様のご協力によりお香が焚かれました。

2日目は若手ナンバーワンの呼び声高い尺八演奏家の藤原道山さんからのスタートです。
10歳から尺八をはじめられ、14歳で人間国宝の山本邦山さんに師事されました。
現在では様々なジャンルのアーティストや楽器とのコラボーレーションも積極的に行っていて“和楽器の貴公子”呼ばれています。
“雅楽界の貴公子”東儀さんとはこれまで何度も共演され、共に世界中に日本の音楽を紹介されています。 ♪鶴の巣篭♪ ♪空(オリジナル)♪ ♪東風♪ をご披露いただきました。

次は狂言師でありまた俳優としてテレビドラマ等でもご活躍の茂山宗彦、茂山逸平ご兄弟です。
室町時代の庶民に根ざした狂言の笑いを現代の若者たちに伝えるため、狂言小劇場での公演をはじめ積極的に活動をされています。
ステージでは、歌舞伎を中心に多くの作品で囃子方をつとめる7代目田中傳次郎さんにお手伝いを頂き、この日だけの特別バージョンとして「寝音曲」を演じていただきました。
歌舞伎、狂言そして雅楽は日本が世界に誇る世界無形文化遺産です。
それらを将来に向けて担い継承するアーティストが同じステージに集った至福の時でもありました。

幼少の頃から津軽三味線大会で優勝を重ねられてきた三味線プレイヤーの上妻宏光さんです。
上妻さんはマーカス・ミラー、ハービー・ハンコックといった一流海外アーティストとの共演も多く、日本の伝統楽器と西洋の楽器との融合を独自のアプローチで実践され高い評価を得られています。 “伝統と革新”をキャッチフレーズとされていますが、これはまさにこの日のゲストの方々すべてに当てはまるものです。
♪津軽よされ節♪ ♪風♪そして尺八の藤原道山さんと本番直前に参戦が決まった東儀さんとによる藤原さん作曲の♪華~天翔ける龍の如く♪のコラボレーションは、まさに“伝統と革新”が具現化された至極のセッションでした。

日本を代表するテノール歌手、ジョン・健・ヌッツォさんです。
ジョンさんはロスや阪神大震災を経験されていたこともあり、このたびの震災の後すぐに被災地に赴かれています。
またアラスカ・アンカレッジで行われた支援コンサートでは、アラスカの子供たちが日本語で「ふるさと」をはじめ日本の歌を歌ってくれたことがとても印象的であったそうです。
♪新選組のテーマ♪ オペラ「トスカ」から♪星は光りぬ♪ 東儀さんと古澤巌さんとのジョイントによる♪ダニー・ボーイ♪そしてオペラ「トゥーランドット」より♪誰も寝てはならぬ♪を披露下さいました。
ジョンさんを讃える拍手はいつまでも鳴り止まず、日本が誇るエンターテイナーのおひとりであることをあらためて知ることになりました。

この日最後のゲストは1日目と同様、日本を代表するヴァイオリニストのおひとり古澤巌さんです。
お互いに尊敬しあう音楽家同士のステージはいつ聴いても観ても清々しく心に響き渡ってきます。
酷暑の京の宵にあっても時折吹く一陣の風は、身体のほてりを涼とするだけでなく古澤さんヴァイオリンの調べと解け合って、東の彼方へと向かっていきます。
東儀さんとのジョイントで♪エマニュエル♪ ♪いい日旅立ち♪ ♪Fine Day♪ ♪祈りの杜♪を演奏くださいました。

東儀さんにはこのたびの発起人としてそしてホストとして、二日間にわたりステージを進行して頂きました。
子供たちをそして彼らの未来をしっかりと見守れる大人でありたい、という願いが東儀さんのスピーチを通じて最後に残された言葉のように感じられます。
暑い京都での二日間お疲れさまでした。
遠く離れた被災地の子供たちに心を寄せあえた二日間であったと確信しています。
♪ジュピター♪ ♪Boy’s Heart♪ 古澤さんとのジョイントで♪Best Friends♪
そして最後の曲はピアノの弾き語りで♪子供たちに優しい未来を♪でした。


フィナーレはステージと客席とが一緒になっての♪ふるさと♪の合唱です。
東儀さんのピアノ、藤原さんの尺八、上妻さんの津軽三味線そして古澤さんのヴァイオリンの演奏も加わりなんとも贅沢なフィナーレでした。
出演者の皆様、スタッフの皆さん、ご協力くださった関係機関の方々、すべての皆様へ・・・有難うございました。
そして最後に会場へお越いただいたすべてのお客様へ心より御礼申し上げます。
皆様の善意のお心はわたくしどもがしっかりと受け止めて、被災地の子供たちにお届けいたします。

開催日程:
2011年(平成23年)8月8日・9日
実施会場:
京都 東寺(教王護国寺)
出演:
[8月8日]
真言宗声明衆
伊藤多喜雄
フラ・ハラウ・カフラ・オ・ハワイ
西村由紀江
タケカワユキヒデ
岡本真夜
古澤巌
東儀秀樹
[8月9日]
真言宗声明衆
藤原道山
茂山宗彦・茂山逸平・田中傳次郎
上妻宏光
ジョン・健・ヌッツォ
古澤 巌
東儀秀樹
世界遺産コンサート倶楽部の会員になりませんか?

賛助会員/正会員皆様には、鑑賞券のご優待をはじめとするさまざまな特典がございます。
さらに今ならご入会特典として2008年~2014年の世界遺産コンサートを収録したDVD(非売品)を1本プレゼント中!
会員について詳しくはこちら»